トレーナー・セミナー講師として活躍し続ける坂田氏が「人の体の本質を追求し続ける」理由とは。

トレーナー・セミナー講師として活躍し続ける坂田氏が「人の体の本質を追求し続ける」理由とは。

-窓からの景色がとても綺麗で素敵なジムですね!!

坂田:ありがとうございます。

-一般的なフィットネスジムと違い、トレーニング機器のみではなくてベッドもあるんですか?

坂田:「なかなか病院に行っても体の不調が良くならない」という方がよく来られておりまして、、、 そういった方をなんとか正常な状態にしてあげたいと思い、コンディショニング(マッサージなどのケア)を大切にしています。 人の体を触る仕事をしている以上、体の仕組みや技術などの勉強をするのは当たり前なのですが、僕たちは体の仕組みなど大分深いところまで勉強し、突っ込んでやっているので、周りのトレーナーからすると「かなりマニアック」って言われます(笑)


そう言いながら無邪気な笑顔を見せてくれた今回のインタビュイーは、宝塚市でトレーナー、セミナー講師として幅広くご活躍されている【合同会社ArcX代表】坂田 繁(さかた しげる)さん。

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坂田繁
Shigeru Sakata
合同会社ArcX代表

大学卒業後、スポーツトレーナーの専門学校を経てパーソナルトレーナーの道を歩み始める。
数々のアスリートや体に悩みを持つ方々のトレーニング指導・ケアに励む一方、その経験や独自の知識を習得しようと受講者が集まるセミナーには毎回大きな反響がある。現在は、宝塚市にあるアークスフィジカルラボを拠点とし、全国から体の悩みを抱える方々が通う人気トレーナーとして活躍。



-早速ですが、坂田さんの今のお仕事の内容を伺いできますでしょうか?

坂田:ここでのパーソナルトレーニングでの指導・経営をメインに、大阪は八尾市で整骨院の経営もしております。また【One’s craft】というグループを立ち上げ技術セミナーも行なっております。

-整骨院もされているんですね。
そういったところでお仕事もされていたのですか?

坂田:いいえ、整骨院で働いた事はないのですが、、、
もともとはスポーツトレーナーの専門学校に通っていまして、アスレチックトレーナーの資格を取得後、パーソナルトレーナーとしてフリーランスで何年か働いていました。その後、同じ様にフリーランスで働いていた専門学校の仲間内で「合同会社ArcX」を立ち上げました。

-そうだったんですか。立ち上げられたのは何年前なのですか?

坂田:平成23年なので7年前ですね。

「勉強する場が少ない」だからこそ伝えていきたい

-立ち上げられてから今まででトレーニング指導以外にもセミナーや整骨院など様々な事業をされているとのことですが、その中で一番軸になっていることや、坂田さまが力を入れていることはどういったことになりますか?

坂田:個人ではここでのトレーニング指導がメインになりますが、最近はアロマトリートメントをされるアロマセラピストさんに対して、技術指導を中心としたセミナーに力を入れさせていただいております。


-アロマですか!?女性としてはすごく興味を持つ内容ですね(笑)

坂田:(笑) そうですよね。
きっかけは友人からの紹介で「そういうセミナーをできないか」というお話をいただいたことからが始まりだったのですが、、、実際セラピストさんたちとお会いさせていただいた時に「勉強する場が少ない」という声が多くありました。
というのも、みなさん学校で資格をとられてセラピストとして活躍されるのですが、そこで学べる内容が非常に少なく、その状態でお客様に施術しても自分が体のどこを触っていけばいいかが分からない、という方が多かったんですね。だからこそ僕の考えや今まで培ってきた知識や経験が何か役立つことはないかと考えました。

-パーソナルトレーニングとアロマトリートメントだと全然ジャンルが違う印象なのですが、スキルやノウハウで坂田さんが今までされてこられたお仕事と共通するところがあるということなんですね。

坂田:そうですね。
やはり『人の体をさわって体を正常にもどす』という点は同じなので、そのスキルや知識は共通するところがあります。その知識をできる限り多くの方に伝えていきたいな、と思います。

「これをすれば絶対」はない。

-アークスフィジカルラボさんには、どのような方が通われているのですか?

坂田:特に「体の不調で困っている方」が多く来られるので、年齢層は本当に幅広くて赤ちゃんから80代の方まで幅広くご利用いただいています。



-そんなに幅広い年代の方が通われているのですね。

坂田:はい。小学生や中学生でも部活動やスポーツクラブなどで痛みが出始めて、コーチや監督などの紹介を受けて来られたりもされています。

-ご紹介で来られる方が多いのですか?

坂田:そうですね。
「病院に行っても良くならない」「治療院に行っても良くならない」とこちらに通い始めた方がだんだん改善していき、同じように不調で悩んでいらっしゃる方に「アークスフィジカルラボに来てから良くなった」と、おすすめしていただけるようになって、、、ありがたいことに今は8割ほどがご紹介で来ていただいた方になります。
様々な原因はありますが、それくらい「体の不調にお悩みの方」が多いという事ですけどね。

-「他の施設や病院に行っても良くならなかった」という方からすると、「最後のよりどころ」のような場所なのでしょうね。坂田さんを始め、こちらのトレーナーさんが信頼されている証拠ですね。

坂田: そうだと嬉しいですね。
人の体は本当に様々なので、、、「これをすれば絶対(良くなる)」はないんですよね。
例えば、「膝が痛いけどトレーニングでよくなりますか?」とか、「腰が痛いのですが、トレーニングでよくなりますか?」など、、、『トレーニングさえすれば、筋肉さえつければ、体が良くなる』と思っていらっしゃる方が多くて、、、肩こりの方でもそうですね。


-そうなのですね。筋肉さえつければ大丈夫、だと思っていました。

坂田:そうですね。病院に行っても「筋肉つけてください」と言われている方も多いですからね、、、
僕たちも「トレーニング施設」としてトレーニングマシンを揃えたりしているのですが、実際のところトレーニングをする体ではない方が「トレーニングをしたい」と言って来られるんですよ。それはどうなのかな、と。

-「トレーニングをする体ではない方」とはどういった方でしょうか?

坂田:先ほど挙げた様な「膝が痛い」や「腰が痛い」という方は確かにトレーニングで良くなる場合もあるんですけど、なんでもかんでも筋肉をつければ問題が解決するという訳でもないんです。根本的な体の問題が残っている状態でトレーニングしてもその怪我自体がひどくなる場合があったり、目的が達成できない場合が少なくはないんですね。だから、「体を一回正常に機能する状態」にしてからトレーニングした方が結果的に近道だったりもするんですよ。

トレーナーを続けていく中で見つけたこと

-合同会社ArcX様の企業理念として「人の体の本質を追求する」という言葉を拝見させていただいたのですが、その思いを持つようになった出来事などはありますか?

坂田:そうですね。
ここは僕を含めフリーのパーソナルトレーナーとして活動していた3人が集まって立ち上げたのですが、この会社を立ち上げる前からそれぞれが追求していたことだったんですよ。ですので「この言葉を軸にしよう」というよりも、各々で活動する中で3人が追求していた共通認識を言葉に表すと「人の体の本質を追求する」だった、という形ですね。


-立ち上げ前から同じ方向に向かっていたんですね。
坂田さまご自身がそう思い始められたきっかけはございますか?

坂田: はい。
僕自身がこの言葉を深く感じたのは、僕がスポーツクラブなどでパーソナルトレーナーとして活動していた時です。
専門学校を卒業し資格をとったとしても、実際に人の体を相手に様々な症状から原因を探すのはとても難しく、本などを読んで日々勉強をしていました。ただ、リハビリの本などに書いている「こういう怪我はこうしたらいい」というのを勉強しても、指導している方の症状や痛みが良くならない、ということが結構あったんですね。そこで勉強すればするほどフラストレーションが溜まっていって、、、セミナーに行っても問題がクリアになる訳でもなくて。「このままではダメだな、何か勉強する方法を変えないとな」と思い、モノの考え方が自分の理想に近かった友人(後の弊社スタッフ)に相談して、それまでとは違う視点で、、、人の体の本質を追求することが大切だと感じ始めました。

トレーナーを志すきっかけ

-お話をさせていただいて「人が抱える体の問題をなんとしてでも解決したい!」という思いがとても強いと感じたのですが、その思いはどういったことから感じ始めたのでしょう?

坂田:僕は大学卒業後に専門学校に入ったんですけど、大学の時にはサッカーのクラブチームのコーチのアルバイトをしていたんですね。そこではもちろん怪我をしてしまう子もいるわけで。その時はまだ「トレーナー」という存在もまだ全然世の中に広まってなかったので、怪我をした選手は練習の見学、もしくは他選手のサポートをするのみで、怪我をした選手が取り残されている感じだったんです。そこで僕は、「怪我をした選手に対して何もしないのはクラブチームとしてはおかしいんじゃないか、なんとかしてあげたい」と思い、その子たちのできる範囲で特別メニューを組んでトレーニングをしたりストレッチをしたりしていました。


-その様なことをされるコーチは他にいなかったのですか?

坂田:いなかったですね。
その当時、選手の応急処置をしたりトレーニング指導したりする「アスレチックトレーナー」は日本に50人もいないくらい少なくて、、、もちろん地方のクラブチームにはいないですよね。
その様な経験を重ねていくことに「こういう事(コンディショニング)が全然足りてないな」という思いが大きくなって、、、『怪我や体の不調を正常の状態に戻すまでの手助けをしたい』と思い、トレーナーの道に進み始めました。

根拠を持って良くなるまでの道筋を見出す

-ホームページを拝見させていただくと、合同会社ArcX様ではセミナーにも力を入れていらっしゃる印象をもったのですが、他のトレーナーさんのセミナーとは違う「合同会社ArcXらしい」考え方や方針などがありましたらお伺いできますか?

坂田:そうですね。
例えば基本的なセミナーでは「腰痛の方にはこう治しますよ」という技術的な事を教えられているところが多いかと思うのですが、僕たちのセミナーはひとつの症状に対するアプローチではなく、この症状が出る原因はこれもあるし、こういう事もあるし、こんな事もある。だから、これとこれとこれをチェックして、ここが原因だったらこういう事が必要、これとこれだったらこの処置が必要、、、という風に、人の体の根本的なことからお伝えするようにしています。
だから、初めてセミナーに来られた方はまとまりがないって思うかもしれません(笑)


-(笑)
Aだとこうする、Bだとこうする、という単純な指導ではないという事ですね。

坂田:はい。
その症状になるまでの経緯や原因をお伝えすることで、セミナーを受講していただいた方ご自身が、根拠を持って(お客様の体が)良くなるまでの道筋を見出せるようになるセミナーなんです。そうすることでコンディショニングに矛盾が生じないようになりますので。
すこし難しいですよね(笑)

-奥深いですね(笑)
日頃からそういった理論をもとに勉強されている坂田さんだからこそ、小さいお子様から80代の全く違う年代の方の体や症状に対応されているんですね。またその根拠のある説明や施術が信頼できるからこそ、家族や友人に紹介したくなるんだと思います。頼りになるトレーナーさんがいるって、とても心強いですもんね。

坂田:そう言っていただけるとありがたいですね。


-最後に、今後の坂田さんや合同会社ArcXとして目指すところはどの様なことになりますか?

坂田:そうですね。
やはり、困っていらっしゃる方を一人でも多く楽な状態にしてあげたいですね。
それは自分達が施術して、、、ということもひとつなのですが、セミナー受講者のアロマセラピストの方や僕たちが指導したトレーナー達が正しい知識をもとに施術していく事でも、お客様の体を良い状態に導けるようになれると思っています。

-私の思っていた「パーソナルトレーナー」の枠を超えて、トレーニングだけでなくケアも大事な要素とし、一人ひとりの体と向き合っていらっしゃる姿勢がとても印象的でした。今日はありがとうございました。

坂田:こちらこそありがとうございました。






記者レポート

柔らかい笑顔とは裏腹に、発言ひとつひとつに「体の悩みを抱える人を助けたい!」という熱い思いを感じさせる坂田さん。体をより良い状態に整える技術はもちろん、納得するまで学び続ける姿勢やその知識量に、お客様は絶大な信頼を寄せているんだと思いました。
実際にME.NAKUCHAスタッフも施術をしていただいたのですが、長年抱えていた首回りの痛みがたった30分ほどで軽くなったそうです。(もちろんいい状態を保つ為には、定期的にメンテナンスした方がいいそうです。)お体で気になる事がある方は是非一度ご相談してみてください。
お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!






取材・文=西岡千幸 撮影=小林太樹

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